今やるべきことを知る

「夢」や「やりたい仕事」が見つからない人がやるべきこと

「夢を持て」「やりたいことをやれ」そんな言葉にうんざりするときだってあります。本日は、飲食業界で店長を務める4年目社員のインタビュー。綺麗事ではない生々しい言葉に、改めて働くことの意味を捉え直す機会となりました。ではどうぞ。

業界:飲食業界
職種:店舗店長
規模:200名以上~999名以下
年次:4年目

現在「やりたいこと」をやれていますか?

「やりたいこと」って言われるとすごく難しいですね。あんまり大きな夢とかはないんですよね。ただ、私自身人にも恵まれ、店舗運営に注力できているのですごく楽しいです。私は、表舞台に立つよりも、黒子になって支えることをやりたいタイプなので…育成とかチームが好きなんです。人の成長に携われるこの仕事には、やりがいを感じています。

そもそも、なぜ飲食の仕事に携わることにしたんですか?

私の家庭環境は、母親が専業主婦でいつも手作りでご飯をつくってくれています。一方で周りの友達を見渡すと、偏食の友達も多いなと感じてました。女性の食べるものって、将来にかかわるものなので、良質な食事を提供することで少しでも「女性の食生活」がかわったらなという想いがありました。

あとは、アルバイトで接客をやっていて楽しかったのが一つですね。間接的ではなく、直接的にお客様に商品を届けられる方が向いているなと感じています。

ちなみに、接客をして嬉しかったことは?

メンバーの成長ってのはありますけど…戻ってきたお皿が綺麗だったり、お客様の反応が見えやすいところですね。

やりたいことを仕事にするには?

「やりたいこと」って、実はどこでもできるって思っています。例えば、シフト表の裏に毎回新聞をつくっていまして…お勧め商品とかおもてなしについてまとめてたりするんですけど。それって、誰かに頼まれた訳ではないんですよ。育成が好きとか、細かい仕事が好きだからやってるんですよね。

実際どんな仕事も工夫次第で、かたちは違えどやりたいことってできると思うんですよ。この会社に行ったら、この部署に配属されたら、自分のやりたいことができないっていうのは少し違うかなと考えています。

今後、「やりたいこと」って何ですか?

特に将来の夢とかはないんですが…今働いている会社の環境は、まだまだ整っていない部分もあるので、よりよくしていきたいなと思っています。とにかく負けず嫌いなので、売上は昨年よりも高いところを目指していきたいなとか、他店に負けたくないなという気持ちもありますね。競争心がすごくある訳ではないのですが、期待されていることは越えて行きたいなという考えです。

やりたいことを見出すために、学生時代に経験したことは?

就職活動の取り組み方って人それぞれあって。就職活動に1点集中して取り組む人も多いのですが…私はそうなりたくないと思っていていました。とにかく気になったことをやり尽くそうと考えていて、大学生向けのキャリアプログラムの冊子づくりや、オープンキャンパスの運営サポート、歯医者でのアルバイト等々やっていました。

やっぱり気になったことに挑戦することで、見えてくるものがあるなと感じています。

学生時代の経験において、社会で働く上で役立ったこと

自営業で経営している歯医者でのアルバイト経験ですね。先生の腕が良くても、受付の対応が最悪で売り上げが落ちることもあるなって思って、様々な工夫をしていました。どんな人が入ってきても育成が楽になるように、事務仕事のマニュアルを作成する等、とにかく先生が治療に専念できるような運営の仕組みづくりをしていました。

それがある意味店長の疑似体験になったなと…病院に限らず、飲食店等もハード面とソフト面の両方の質が高くないとイマイチですからね。

最後に、やりたいことを探しで悩んでいる学生にメッセージを

まず、夢ややりたい仕事がすぐ見つかる人ってなかなかいないと思います。 社会人になって働きながらも、悩んでる人も沢山います。 でも、とりあえずなんでも機会があるならやってみて、自分の性格とか特性を知ってみるのが良いんじゃないでしょうか。

例えば、接客業をするとして、おもてなしに関心がある人、調理をするのが好きな職人タイプの人、チームワークを大事にする人、いろいろいますよね。 部活の中にも、みんなを引っ張っていくリーダータイプ、影で支えるのが得意なタイプ、細かな調整をしてくれるタイプ…いろいろいます。

組織やチームの中で、自分の立ち位置や関心を知ってみると少し自分のやりたいことに近づくのではないかと思います。 そして、どんな仕事でもやり方はひとつではないし、自分の色は出てくると思います。 だから、あまり分野にとらわれすぎなくても、本当にやりたい気持ちがあれば、何処ででもできるのではないかと思います。

インタビュー後記

大手・中小企業問わず、若手向けに研修を実施していると、「なんとなく日々こなしている…」「これからのキャリアのイメージがもてない…」等々、将来に対して不安や悩みを抱えている社会人が一定数いるのは事実です。

「自分のやりたいことは何か?」を考えることも重要ですが、「今、目の前のことにどう意味づけして取り組むか?」という問いにも向き合うことは重要かもしれません。

キャリアスケッチ・高橋

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