将来の選択肢を知る

【人材育成業界のリアル】就職前に知るべき、現場でぶつかる3つの壁

おそらくどんな業界でも、私と同様に、入社後「入社してよかった」と感じることもあれば、「こんなはずではなかった…」と不満や不安を感じ壁にぶつかることもあると思います。

本日は、是非「そんな壁を乗り越え成長してほしい」という想いを込めて、この業界に新卒で入社し約7年過ごした私の実体験をもとに、人材育成業界における、就活生が知るべき3つの壁をお伝えさせていただければと思います。

そもそも、人材育成業界ってどんな業界?

「仕事を求める求職者」と「人材を募集している企業」のマッチングを支援するのが人材紹介・派遣業界です。よくTVCMや電車広告で見かけるアレですね。

それに対して「若手が育たない」「人が育つ風土が根づいていない」等 人や組織の成長課題を「研修・人事制度設計」等の手法によって解決していくのが人材育成業界です。

普通に学生生活を過ごしていたら中々知る機会は少ないでしょう。

教育に興味を持った学生、コンサル志望の学生が就職活動の時に「初めて知る」なんてことが多いのではないでしょうか…

私自身、人材育成業界で働いて約7年が経過しました…研修コンテンツ開発、コンサルティング営業、マーケティング、マネジャー、講師様々な仕事を通じて「やりがい」や「葛藤」を感じてきました。

勿論、辞めようと思ったことは何度もあります…

本日はこの業界に関するお話ですが、他の業界に通じる部分も大いにあると思いますので、学生の皆さんは是非ご一読を。

知るべき壁1:「採用メッセージ」と「新入社員としてやるべき仕事」とのギャップ

「人や組織の可能性を引き出す仕事」「経営課題に携われる仕事」ということを採用メッセージに打ち出す企業が多いこともあって、イメージしている仕事と最初に取り組む仕事のギャップに違和感を感じる方は多いかもしれません。

「人や組織の可能性を引き出す」と唱っていながら、最初に立ち会う新人研修では「理不尽な研修受講者へのアプローチ」「型や持論の押し付け」等、とても自社の提供するサービスが、可能性を引き出しているようには見えない。

テレアポを何件もかけ続ける日々に、全く意義を感じられない。人材育成会社の先輩が、育成下手 等々…

「人の成長」「教育」という軸で、本当に綺麗な部分のみを想像して入社した人は、特に違和感を感じやすいでしょう。

ただ、違和感は物事を変えるためのヒントでもあります。

違和感を心の許せる先輩に話してみる、違和感から新たなものを発想する、是非自分が前に進むエネルギーに転換していって下さい。

知るべき壁2:悲しいけど「人が辞めていく」のは当たり前

「人材育成」のサービスを提供している会社の組織風土が、他の組織と比べて整っているとは思わないほうが良いでしょう。

5億・10億・100億の壁という言葉があるように、成長過程の組織はまさにカオス。

形のない商材、ましてや人や組織の成長に寄与するサービスを創ること、売ることは、現場や経営どの立場にいる人もまさに試行錯誤の連続なのです。

「19時で帰社して…」そんなスマートな毎日ではありません。その中で、経営や組織に違和感を感じて辞めていく人、成果を出せずに他責的に辞めていく人、メンタル的に辞めていく人は、残念なことに一定数存在します。

入社したら、特別な育成メソッドがある、育成が得意で優秀な上司・先輩がたくさんいる、経営者が熱くビジョンを語ってくる、そんな幻想を抱いているのであれば、今すぐ捨てましょう。

採用フェーズであなたが先輩社員と話したこと、オフィスを見た風景、そんなのはほんの一部でしかありません。

重荷ではりあますが、環境は自分が創っていくという心構えの方が楽かもしれません。

知るべき壁3:簡単には解決できない「人」「組織」の成長課題

ビジネス経験もない、人材育成の知識も少ない…そんな皆さんが向き合う「人」「組織」の成長課題は様々な要因が複雑に絡みあって起きています。

そんな課題を理解することすら難しいですし、複雑な課題に対して自社の持つ「研修」を数日提供すれば解決するはずはありません。

1〜2年頑張れば、なんとかなると思わないでください。

営業成績が上がっても、なんとなくコンテンツを創れても、それが本当に顧客の価値となっているかはグレーです。

そんな環境で「わかった気になる」「できている気になる」ことが一番不幸です。

私自身も3年目で研修コンテンツ開発、自社採用、等々一人前になったつもりでいましたが、コンサルティング営業への異動と同時に、その浅はかさを痛感させられました。

是非、じっくりと時間をかけて、価値になるまで考え続けてくださいね。

私もまだまだ先は長そうです…

おわりに…

人材育成業界程、投資対効果が曖昧な業界はありません。

研修・制度設計等の人事課題解決ソリューションはそれなりに提供できますが、その価値がどこまで顧客の成長に寄与できたか成果が見えにくいのは現実です。

だからこそ、各企業必死にどこに軸を置いて、何が最適なソリューションなのか日々模索しています。

まだまだ未知な領域も多い中で、ある意味それが「やりがい」として感じられる人もいれば、「理不尽」だと感じる人両方いると思います。

皆さんはどちらでしょうか?やってみないとなんとも言えないでしょうけど…成果を出せるまでやり続ければ、採用メッセージで謳われているやりがいのある仕事に必ず辿り着けます。

ただ、数年足らずでは到達できないという前提だけは押さえておくべきでしょう。同業界の同志として、皆さんのご活躍を心から祈っております。

キャリアスケッチ・高橋

※他の業界のリアルを知りたい方はこちらから

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