業界のオモテウラ

【インフラ業界のリアル】就職すれば安定は、ただの誤解!?

就職ランキングでも人気のあるインフラ業界のリアルに迫る

本日は、インフラ業界(ガス関係)で働く、4年目社員の方にインタビューをしてきました。大学院を卒業してからの社会人生活は、相当なプレッシャーの中での戦いだったんだなと感じました。

あって「当たり前」という仕事は、感謝はされにくいけども、責任は重大という大変なものだと実感しました。皆さんも是非、ご一読ください。

・業界:インフラ業界(ガス)
・職種:技術職
・年次:4年目(男性)

インフラ業界への志望動機は?

就活当初は大手商社に興味があったのですが、3.11の大震災を経験したことで日本に地に足をつけて貢献したいなという想いを抱きはじめました。

当時、計画停電があった時に、インフラが使えるようになった安心感は正直今でも忘れられません。

就活を通じて商社等への内定もいただきましたが、人々の安心した生活を支える今の会社に就職することを決めました。

入社後、新入社員としての仕事はどのようなものでしたか?

入社後3ヶ月くらいは、ガスをはじめとしたエネルギーの勉強をはじめ、家やビルの構造理解、お客様への対応、等々勉強をしておりました。

この辺りまでは、就活時にイメージしていた想定内の仕事でした。

その後、配属となったんですが、最初の仕事は「書類の作成」という、理系の院で研究を続けた後に卒業した自分が想像していたものとは異なる仕事でした。その書類は重要書類だったため配属後5ヶ月間はひたすらその書類作成の日々です。

関係者調整・確認の多さにも手間取りましたし、知識がないので過去の資料の掘り起こし等、本当に苦労しましたね。とにかく期限があったので、やるしかないと思ってなんとかやりきったって感じです。

大変そうですね…その後はどんなお仕事を?

その後は、エネルギーを生み出す施設を創るPJTに参画しました。複数のメンバーで施設の設計書を作成するところから始まるのですが、最終的に資料は5センチ程の厚さになります。

最初の仕事と同様に、いろんな部署との関係者調整から、リスクも踏まえた細かい設計まで数ヶ月〜年単位で時間を費やします。場合によっては億単位の施設を創る訳ですから、責任は重大ですよ。

ただ、設計したものが形になっていくプロセスは面白いですけどね。

なるほど。もう少し、仕事の「やりがい」について教えてください

1.同じ仕事が一つもない

本当に同じ仕事がなく、日々勉強というところが面白いですね。一つの施設を創るのにも、設計するまでの調査に3年くらいかかる場合もありますからね。そこから、設計や建設まで数年単位でかかることを考えると、それだけ多くの仕事があるということです。

2.多くの人との出会いによる、視野の広がり

現場に来ているメーカーの人だけで100名近くいますし、その下にいる技術者は更に数100名以上の人がいますからね。技術的にも、人間的にも成長しますし、視野も広がります。

3.設計したものが、形になっていくプロセス

自分が設計に携わったものが、形になっていくプロセスは本当に楽しいですね。失敗へのプレッシャーは大きいですが…

反対に、「しんどいこと」について教えてください

1.失敗が法律違反になる可能性

大袈裟かもしれませんが、自分のうっかりミスが、法律違反にまでなる可能性がありますからね。官公庁とのやりとりにおいて、うっかりミスなんてありえませんから…

2.機械を止めてしまうことへのプレッシャー

先程の話と似ていますが、機械を止めてしまうことへのプレッシャーもあります。時間単位でものすごい金額になりますからね。

3.自分の担当が終わるまでは帰れない

若手ならではですが、自分が担当している仕事が終わらないと帰れないということでしょうか…先輩に押し付けるわけにもいかないですからね。

24時間機会は動いているわけですから、職場に泊まっていくこともありますよ。

本当に責任ある仕事ですね。これまでの3年間で実際どんなことを学びましたか?

日本の技術力の高さに、単純にすごいなと感じています。学びという観点では、一つの物事を突き詰めていくスタンスは身につきましたね。説明責任もありますし、「こんなもんで大丈夫だろう」なんて意識はなくなりました。

あとは、本気で日本のエネルギー問題を考えるようになりましたね。現在、日本の生活において、エネルギー不足ということはないと思いますが、中長期を見据えた時に、自分はどんな価値を提供するべきなんだろうって日々考えています。

今後は、エネルギーを安定的に提供できる状態を目指していくことをやりたいなって思っています。

最後に、学生へのメッセージをお願い致します。

インフラという仕事はあるのが当たり前だから、絶対途絶えさせてはいけないというプレッシャーがあります。問題を起こさないために、常に最善を尽くすことが重要です。

直接的に感謝をされることって非常に少ないですが、人の命に関わる責任がありやりがいのある仕事だと思います。

是非、インフラ系への就職を目指すのであれば、単にゼミでの研究に力を入れるだけではなく、国際情勢や日本の政治にはアンテナを立てておいたほうが良いと思います。インフラ系の会社は、そこにものすごく影響を受けていますからね。

物事を動かしていくには、一見、関係がないところの裏を見るということが大切ですよ。

インタビュー後記

就職ランキングでも人気のあるインフラ業界の実態について、どのようなことを感じましたか?

インフラ業界は、生活していく上で絶対的に欠かせないものですから、組織としては安定はしているかもしれません。

ただ、安定=楽な仕事 というわけではありません。インフラ業界は、この技術者の方をはじめ、本当に多くの人の努力と苦労によって支えられています。日常の当たり前の裏には、様々な人の努力があるということを忘れてはいけないなと感じたインタビューでした。

キャリアスケッチ・高橋

※他の業界のリアルを知りたい方はこちらから

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