将来の選択肢を知る

【人事職のリアル】華々しいだけじゃない?意外と知らない人事職の仕事

本日は、新卒1年目で大手製造メーカーにて人事職を勤め、その後も様々な職種やキャリアを経て、現在は人材教育業界で人事職に就かれている社会人8年目の女性へのインタビューです。

大手企業からベンチャー気質の中小企業まで、複数の企業で人事を経験された女性が語る「人事職のリアル」とは?
人事職という目線でみる大手企業と中小企業の違いも感じていただければと思います。

新卒1年目で人事職に就かれたということですが、元々人事職を希望されていたのですが?

入社時は、営業職として新入社員研修を受けていたので、まさか自分が1年目から人事になるとは思ってもいなかったんです(笑)

だけど配属発表の時に、いきなり人事部の教育担当と告げられて、人事部の具体的な業務内容は何も分からないまま働き始めました。

学生のみなさんもそうだと思いますが、人事といえば就職活動で出会うキラキラしている社員さんを想像していました。だけど、実際は人事の仕事ってそんな華々しいものだけではなく、色々な仕事があるんです。

大手企業の人事の教育担当の仕事とは?

人事職といっても、仕事内容は採用をはじめ多岐にわたっています。私が最初に配属されたのは、教育担当でした。主な業務としては教育研修や社員の昇進昇格を決める人事評価の実施などです。

採用の課と教育担当の課が分かれていたこともあり、どんな社員が入ってくるか分からない、現場のこともよく知らない状況でした。

そんな中で新入社員の入社時研修を実施したときは、「一人一人の特徴を知れていない」「うまくアドバイスをしてあげれない」といった葛藤があったのを覚えています。

「採用から関わることができていたら、もっと伝えられることがあったのに」と思うことが多々ありました。

また、ベンチャーや中小企業等と違って大手企業の場合、新たな取り組みをするというよりも、既存の仕組みを回していく感覚が強いです。

採用担当や教育担当といったように、各業務が分断されてしまっている感じがあり、その点は物足りなさもありました…

中小企業の人事も経験されて、大手企業との違いは何ですか?

中小企業では、採用担当・教育担当といった垣根がなく、さらには総務や労務といった管理系の仕事もをやっていました。

社員がイキイキ働くにはどうすればいいか、どうやったらその仕組みが浸透していくのか等、複数のことを新たに考えながら仕事するスタイルであるという点が大手企業と異なるところかなと思います。

両方のスタイルを経験した上で、自分は既存の仕組みを回していく仕事のやり方よりも、自分で考えて作っていくやり方が好きだなぁと思うようになりました。

ただ、比較的規模の小さい会社での仕事は、社員の顔が見えやすく一人ひとりに責任を持ち関わることができる一方で、歯がゆさを感じることもあります。

例えば、社員から人事の私に「自分にこの仕事にあわないかもしれない」といった相談があっても、部署異動といった新しい活躍の場の提供などの選択肢を出してあげることはできず、自分できることは少ないなぁと感じました。

大手企業や中小企業で人事職を経験されて、人事のやりがいってなんですか?

やりがいはどこにあるのか、実はそれはずっと探していることです。

人事職は、裁量を与えてくれる企業であれば、会社の仕組み・人に関わることは大抵なんでも仕事にすることができるので、追求のし甲斐がある仕事です。会社の仕組みづくりの一部に携わっていることもあるので、会社やそこで働く人たちのために働けている実感もあります。

例えば、最近元気がないなと思う社員に働きかけをして、その社員が楽しそうに働けるようになれば、その働きかけはどんな内容や施策であっても仕事であり、やりがいにつながります。

企業によって人事部の裁量や業務内容は大きく違うために、自分もまだ人事とは何か、人事やりがいとか何かを明確に掴めていません(笑)ただ、会社と人とのつながりの中で自分ができることを考えて行動にしていく仕事だという点に、価値を感じられているのかもしれません。

逆にきついなと思うことはありますか?

1つは、答えがないこと。何が正解でどこがゴールで成功か最後までわかりません。

例えば、営業研修を実施し、受講者の売上が上がったとしても、研修のおかげ、人事の成果とは限りません。

新卒で人事担当となった時、周りの営業職や研究職の同期は、明確な数字で評価があり、喜んだり、成長を感じたりしていました。私は他人の評価をさほど気にする性格ではないですが「自分をどこで認めてあげればよいのか」「どうなれば成長といえるのか全くわからない」そんなしんどさがありました。

もう1つひとつは、人事は「嫌われる立場でもある」と思うことがあります。“人が嫌がること”をやらなくてはいけない仕事だなと…

会社は多くの人が働く場であるので、個人よりも全体感を優先したり、原理原則を守り、時にそこからずれた人に厳しくしなくてはいけないこともあります。

上司の「人事は“ひとごと、で仕事をしている”と思われてはいけないけれど、原理原則を守るときに、“ひとごと”くらいに思わないとできないこともある」という言葉が強く印象に残っています。

正解がない中で自分を強く持たなくちゃいけない仕事だなと感じました。

人事として、また一人の社会人として今後どんなことをやっていきたいですか?

働くことへの意識を変える、“やりたい”を手助けできる、そんな仕事をしていきたいです。

実家や兄弟が自営業をしていることもあり、“働く”というものをずっと身近でみてきました。そこで感じたことは、働くということは“生きる”ということとつながっており、また“やりたい”がある人の表情って良いなということでした。

どんな業界、職種で実現できるのかは正直まだわからないのですが、働くことが楽しく、また意義のあることだと感じられる、そんな人を増やしたいですし、自身もそうあり続けたいです。

インタビュー後記

人事職といっても、業務としては学生から見えやすい採用だけではないですし、企業規模や環境によって担当業務の幅も責任も変わってくることを感じて頂けたのではないでしょうか…

人事職の話に限らず、同じ業界・業種であっても「担当する仕事」や「感じられるやりがい・しんどさ」は全く異なります。

是非、学生生活の中で様々な業界・業種のリアルを理解し、将来やりたいことを考えるにあたっての「選択肢」を増やしていってください!

※他の業界・業種のリアルを知りたい方はこちらから探してみて下さい

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