将来の選択肢を知る

【食品業界のリアル】就職して約1年…やりたいことを仕事にするってどんな感じ?

本日は大手食品商社で働く1年目の女性社員の方へのインタビューです。

食品業界はハウス食品や日清食品といった、就活生の志望ランキングで上位に入る企業が複数存在する人気業界です。

彼女が食品業界を志望した背景には、学生時代に経験した「食」に対する葛藤がありました。

食品業界では具体的にどのような業務を行っているのか? そして就活生ではイメージし辛い入社ギャップはどのようなものがあるのか?

実際に働いている人だからこそ語れる食品業界のリアルをぜひ覗いて、就活や今後のキャリア形成の参考にしてみてください!

業界:食品商社(卸売業)
職種:営業
年次:1年目(女性)

就活の際は、どのような思いで食品業界を志望していたのですか?

部活の規則で、苦しくても食べなければいけない環境で過ごした高校時代。本当は好きだった「食べること」が嫌いになった時期がありました。

その経験から「食べることは生きるために必要だけど、同時に楽しむために必要なこと」と強く思うようになり、食品に関する勉強ができる大学を選んだという背景があります。

そして大学での経験を踏まえ、「食の手作りの大切さを広める」ために、起業(独立)したいと考えている中で私の就活はスタートしました。

学生時代から「食」に関する活動をたくさんやってきていて、“生産”、“調理”、“加工”とは経験してきた中で、“流通”だけ関わったことがないと気が付いたことがきっかけで、就活の時にはこの卸の業界にある食品商社を選びました。

食品商社ってどんな仕事をするんですか?

入社時の希望していた配属が叶って、私はお惣菜やパンの企画開発をしながらスーパーやコンビニ等の小売店に営業をする仕事をしています。

季節ごとに変わる商品を、その小売店が販売する地域のお客様の年齢層や流行を見ながら、売り場の担当さんと話し合って企画、提案します。

・・・って言ったら華々しく聞こえますけど、実際は在庫の確認や登録作業といった細かいをしている時間のほうが長いんです。

商品の在庫がほしい時にないというのが一番困るので、天気予報や売れ行きを見ながら在庫管理をしています。

仕事のやりがいってなんですか?

やっぱり自分が提案した商品が棚に並んでいるのを見た時ですかね!その商品を手に取っていたら、尚嬉しいです。

実際、スーパーやコンビニに並んでいる食品って皆さんが想像するより、相当こだわって作っているんですよ。

味とか触感とか栄養バランスとか…。

この前はから揚げの商品開発に3か月、おはぎには4か月かかりました(笑)。思い入れがあるからこそ、商品を手にしているお客さんを見たとき、この仕事を選んで良かったなって思います。

就活の時に描いていたイメージと実際とでは、ギャップはありますか?

仕事の内容に関しては思い描いていたものができていて、ものすごく満足しています。

そういう意味でのギャップはないですが、経験してみて、思っていたより自分の喜びにならない部分があるなぁとか、大手企業であるからこそ感じる悩みのようなギャップは3つあります。

入社ギャップその1:妥協しなきゃいけないことがたくさんある

「やりたいこと」と「やらなくてはけないこと」の優先順位は違います。

だから、もっと追及したいのに、もっと提案のために時間を割きたいのに・・・と思いながら日々の細かい事務作業をこなすことが少なくないです。

入社ギャップその2:社員のモチベーションの低さ

この理由は明確で、みんな本当は大事にしたいことがあったはずなのに、「やらなくてはいけないこと」が目の前にいっぱい広がっていてるからです。

目の前のことに追われていると、本来のやる気や志がなくなってしまっているんですよね。

もしかしたらそれが大人になることなんですかね…?そうやって自分が失われている人が多いのは「大手あるある」なのかもしれませんね。

入社ギャップその3:会社が連動していない

営業部以外にももちろんいろんな部署がありますが、良いことも悪いこともその情報が自然に降りてくることはありません。

欲しいデータがマーケティング部からもらえなかったり、使えるデータではないことが多かったり。

基本的に自分で調査して企画・提案することが多く、チームプレイではなく、個人プレイで仕事をしている感覚です。

なかなか大変そうですね…ちなみに、好きなことを仕事にするってどうですか?

自分の好きな「食」とやりたかったことに携われていて、やりがいも多くあるので忙しいけど楽しい毎日です。

だけど、やっぱりビジネスだから、好きなものを売れない、売りたいものを売れないっていうことも、勿論あります。

例えば、A社のマヨネーズのほうが本当はおすすめなんだけど、B社のマヨネーズのほうが会社にとって利益になるとか、そもそもA社のマヨネーズは扱っていないとか…。

なので自分の中のできる範囲の100点の商品を売る、相手との合致点を見つけて歩み寄るということをしています。

だからこそ本当にやりたいことは会社に入っていてはできないのかな、という感覚です。会社なので仕方ないんですけどね…。

会社にいても、やりたいことは実現できますか?

難しいですね。私はやりたいことをある種やれていて、ある種やれてないという感じです。

同期の中には営業でやりたいことが明確にあったのに経理に配属になって、「こんなはずじゃなかったのに・・・」と嘆いている人もいる中で、私は運よく行きたい部署に行けて、就活時にやりたいと求めていたことを100%やれています。

だから、もう一度就職活動があったとしても、私はこの会社に入りたいと思います。

でも、本質的な部分はまだまだこれからです。本当にやりたいことをやるためには、究極は就職ではなく起業(独立)することかなと考えています。

力強いですね…最後に学生、就活生へメッセージをお願いします

今は興味のあることに、やりたいことに必死になればいいと思います!それを支えてくれる人にたくさん甘えればいい。学生は自己満足でいいんです。

社会人は結果を出さなくちゃいけないから、どうしても受動的にならざるを得ないことがあります。

学生時代は、どんなことでもチャレンジしてみてほしいです。結果、点と点が線として繋がってくるものです。

予期せぬことがあっても、今無駄だと思うことがあっても、結局無駄だってことは絶対にありません。

インタビュー後記

いかがだったでしょうか?

彼女のように強い思いを持って入社しても「やりたいこと」よりも「やらなければいけないこと」に追われたり、在庫管理といった地道な作業をこなしたりすることもあるというのが食品業界のリアルのようです。

ただ一方で、このような作業を懸命にこなすからこそ、自分が担当した商品がスーパーやコンビニに並び、みんなの日常に当たり前のように存在している時に大きな喜びを感じられるのも、食品業界ならではです。

学生の皆さんが就活で食品業界を志望する際は「なぜ自分が食品業界を志望するのか?」ということだけでなく、「そこではどのような辛いこと」があり、そして「どのような時に喜びを感じられるのか」といったことまでイメージできると、入社した際により良いスタートが切れると思います!

※キャリアスケッチでは食品業界だけでなく、商社やインフラといった他の人気業界のリアルも紹介していますので、業界のウラオモテを知り、就活や将来の選択肢を広げる際の参考にしていただければ幸いです!

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