将来の選択肢を知る

【航空業界のリアル】キャビンアテンダント(CA)の私が、就活前に知ってほしいこと…

キャビンアテンダント(以下CA)になる夢をかなえるべく、エアラインスクールに通う人がいたり、大手航空業界に絞って就職活動をする人いる人がいたり、CAへの「憧れ」を持つ人は多くいます。

実際、エアラインスクールの大手航空会社への合格率は今年も10%を切るなど、CAへの道は狭き門であることは現在も変わっていません。

本日は、大手航空会社でキャビンアテンダントとして働く1年目の女性社員へのインタビューです。大学卒業の後、かねてから憧れの夢をかなえてCAになった彼女のリアルな日常から「将来の働くイメージを描くことの重要性」を考えてみてほしいと思います。

なぜCAになりたかったのですか?

本当によくある理由で、CAへの強い「憧れ」があったからです。

中学生の時に携帯電話を空港のゲートに忘れてしまい、CAさんにすごく優しくしてもらったことがありました。その時のCAのお姉さんがものすごくキラキラして見えたことがきっかけです。

それから「あの制服を着て、スーツケースを転がして世界を飛びいまわりたい!」という「憧れ」を持つようになったんです。ただ強いその思いでCAを目指しました。

他の職業に魅力を感じることはなかったですか?

私はすごくミーハーなのでOLになって高いビルで働いてみたいと思ったこともありました。笑

でも、アルバイトでもサービス業しかしたことがなかったこともあってか、自分の働くイメージの中には常に目の前にお客さんがいる姿がありました。

そして何よりCAへの思いが強かったので他の道は見ていませんでしたね。それは今も同じで、他の仕事をやっている自分は考えたことがありません。

CAの夢を実現できてからどんな一年間でしたか?

正直、今は楽しさより断然きつさのほうが大きいです。

「憧れ」があんまりにも大きくって、いいイメージしか持っていなかったのだと思います。

自分にとって一番きついことは、人間関係が作れないことです。

便によって仕事をするメンバーが違うので、毎回「初めまして」の挨拶から始まります。たとえ良い関係を作っても、一回で終わってしまうので会社の人との関係づくりがほとんどゼロに近いです。

そして、その時一緒になった上司からの評価はその日の一場面の印象で決まります。

過程を見ずに、結果だけで「仕事ができない」と思われて信用してもらえなくなり、国際線では残りの十何時間の仕事が自分の思うように出来なかったつらさを何度も味わったことがあります。

他にも仕事のきつさはありますか?

体力的にももちろんきついです。

まず、入社前の訓練が死ぬほどきつかったです。

サービスの研修は6日くらいで終わるのですが、あとの1か月半はひたすら保安訓練でした。朝から夕方まで訓練をして、次の日のテストのために毎日夜中まで勉強して、3時間くらいしか寝られない日々でした。

命を預かる仕事であるという自覚はそこで芽生えましたが…本当に、きつかったです。

大変そうですね…

研修が終わってからも体力的なきつさは変わらずで、国際便のときは24時間寝られないことも少なくないですし、もちろん時差の関係もあるので体調管理が難しいです。

3年間は頑張って続けようと思っていても、体力的な理由で1年たたないうちに退職する同期もいました。私自身も、長く続ける仕事ではないのかなという気持ちはあります。

あとは、ヒールを履きながら揺られ続けているこの一年でがに股になったと言われるようになったというつらさもあります(笑)

それでもCAを続ける理由は何ですか?

日々世界をまたいでいる感覚が好きだからだと思います。

一年目の最初の頃は国内線だけで、一年目の途中に国際線の便に乗られるようになります。国内線だと一日に何本も往復してあたふたしている間におわってしまうことが多かったので、初めはしんどい時期が続きました。

でも、国際線に乗られるようになってからはずいぶん楽しくなってきたように思います。CAという職についたことで自分の視野はぐっと広がりました。

世界各国に行っていろんな場所を見てきて、CAでなかったら見られない世界を見られています。

私は行動力がそんなにある訳ではないので学生時代まで狭い世界で過ごしてきました。だから、日本にもまだまだ知らない自然やおいしい食べ物がたくさんあるんだなとか、世界にはこんな文化があってこんな価値観を持った人がいるんだなとか、自分の常識が覆されることが多々ありますね。

余談ですが、それこそ合コンも多いですよ(笑)世の中っていろんな人がいて楽しいなって。CAだったからこそ出会えた人がたくさんいます。つらいことも多いけど、世界が広がった瞬間はすごくわくわくします。

いろんな環境や人に触れ合えることが、やりがいにつながるんですね!

そうですね。あとは、私はプライベートを大切にしたいほうなので、休みを取りやすいこともすごく大きな理由ですね。

体調が悪くなっても代わりはいくらでもいるので休むことはできますし、有給消化率も高いです。

直属の上司がいるというような縦の関係がないからこそできることかもしれないですね。

今後CAとして、やっていきたいことはありますか?

現状やりたいと思っていたことはできています。

でも、もっと自分に合った環境でこの仕事をしたいと思うようになりました。なので今は外資の航空会社への転職を考えています。

海外で日本人が働くと、外資のクルー扱いになるので日本人同士が同じ便に乗ることが多くなって人間関係が生まれます。それに、海外のCAは日本のCAより楽しそうに働いています。

日本はCAのルールがすごく厳格で、一つ一つが丁寧です。日本でそういう基礎が身に就いたと思うので、好きな人たちがいる環境で、その人たちと繋がりをもちながら好きな仕事ができる会社を探しています。

最後に、CAを目指す就活生に伝えたいことを教えてください

正直、CAになるのは運が大きいと思います。

応募者も合格者もたくさんいるということは面接している人もたくさんで、その時の面接官の好みで決まることも多いと思います。

ある意味強い「憧れ」だけで受けた私も入社できちゃいましたし。笑

入ってみて、同期も先輩もみんな、CAに対する思いがあって入社した人が多いです。一方で強い思いがあるだけでは続かないと思います。間違いなく、ほかの職にはない「華々しさ」と「きつさ」両方があるので、そのことを知った上で自分の働くイメージを考えてみて下さい。

インタビュー後記

強い「憧れ」からCAになったからこそ、予想外の苦労や入社ギャップがあったのではと感じました。

なりたい職が見つからない人にとっては、「早くから職を決めている人」や「やりたいことへの思いが強い人」がすごくうらやましく見えます。

しかし、その裏には様々な苦悩もあるのが現実です。ただどんな苦悩があっても、それを乗り越えられるだけの「想い」は働く上での武器となります。

改めて、自分が「想い」を持てる理想を描いてみてもいいかもしれませんね…

※他の業界・業種のリアルを知りたい方はこちらから探してみて下さい

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