先日、「社会では、なぜリーダーシップが求められるのか?」ということについて考える記事をご紹介しました。
この記事にも書かれているように、採用市場において企業が求めているのは、将来組織に“リーダーシップ”を発揮できる可能性を持った人材です。
本日は、リーダーシップの誤解と就職活動や社会において求められるリーダーシップについて考えていこうと思います。
学生が勘違いしているリーダーシップとは?
グループワークや面接などの就職活動の場で、採用担当者は、職場でリーダーシップを発揮し活躍できるか否かを見極めるために、様々な目線から学生を見て質問をします。
ここで多くの学生が勘違いするのが、「リーダーをした経験がない」から自分にはリーダーシップがないということです。
組織のトップになった経験が「リーダーシップをアピールできる手段である」「採用面接で有利にはたらく」と捉える学生が実に多いです。
そうした勘違いから、就職活動の場で部長や幹事長、キャプテンがやたらと増えるという不思議な現象が起きます。
社会で求められているリーダーシップとは?
皆さんが“リーダーシップ”と聞いて思い浮かべる能力とは何でしょうか。
・チームを引っ張る能力
・チーム内で率先して発言、行動する能力
・チーム内の意見をまとめて判断する能力
就活生の話を聞いているとそんな風に考えている方が多いように感じます。
リーダーシップのある人は、メンバーの先頭に立って大きなことを成し遂げる人や一番の責任を持つ人のことではありません。
リーダーシップの定義の一つとして“周囲への影響力”とされるように、リーダーという立場ではなくてもリーダーシップを発揮することはできます。
だからこそ、アピールするべきは「部長、リーダー等の肩書」きではなく、「自ら考えて行動し周囲に影響力を与えた経験」を伝えることが重要なのです。
採用面接官は、学生の「肩書き」ではなく、「経験の中での行動」を聞くことで、「職場でどのようなリーダーシップを発揮できるのか?」「自社の将来に必要な人材なのか?」を見極めているのです。
※リーダーシップについての定義は諸説あり、主体性と捉える企業も多いです
自分らしいリーダーシップを発揮するために
周囲への影響力の与え方は人によって異なります。
一つのコミュニティを想像したとき、積極的にアイデアを発信することが得意な人、意見をまとめることが得意な人、人によっての強みや特徴は違いますよね?
そう、誰しもが自分らしいリーダーシップの発揮スタイルを持ってるのです。
そして、リーダーシップを磨いていくにあたって、まずは集団や社会の中でリーダーシップを発揮する方向性を描くことが重要です。
結局、人が集団や社会の中で、大小問わずリーダーシップを発揮するのは何らかの理想があるからです。
自分の大切にしたいことや、理想像を描いた上で経験を積むことでリーダーシップは磨かれます。
まずは一度、自らの経験を振り返り、「自分は何を実現するためにリーダーシップを発揮したいか?」「どんな影響力を周囲に与える人でありたいか?」考えてみてはいかがでしょうか…