将来の選択肢を知る

大学では学べない?就活前に意識高い系に差をつける業界研究~人材業界編~

?」「業界分析?」

まずは先輩に勧められたので、とりあえず業界地図を買って読んでみた。

しかし、その本から得られる情報は、各業界の主要企業の売上データやその年の業界のトレンドが少々…

「いや、結局この後どうすればいいの?」「そもそも、業界研究ってなんだ?」そんな風に感じる就活生は多いのではないでしょうか?

キャリアスケッチでは、そんな悩める大学生や就活生の代わりに業界研究のポイントを解説しながら、様々な業界の仕組みをお伝えしていきます。

そう、単に業界の将来性や主要企業の関係図を知っても、自分の将来は見えてきません。

各業界が「誰に、どんな仕組みで、どのような価値を提供しているか?」を知り、その価値を自分も提供したいと思えるか否かを判断することが重要です。

・業界の仕組みと提供価値について
・各業界の主要企業
・2つの切り口でみる会社選びのポイント

本日は、私がこれまで携わってきた「人材業界」について解説していきます。

人材業界の利益を上げる仕組みと世の中への提供価値とは?

 

将来を見据えた時に「安定した大手企業で働きたい」「新入社員時代から、権限を持って仕事をしたい」等々、漠然とした願望はあるかもしれません。

そんな中で企業に就職後、みなさんが共通して求められることは「価値を提供すること」です。

みなさんが企業で価値を提供しなければ、安定した待遇を得ることや権限のある仕事を任されることはありません。

では、人材輩出企業とよばれる「リクルート」が有名な人材業界は、どのような事業によって利益を生み出しているのか?どんな価値を提供しているのか?みていきましょう。

1,人材派遣事業

人材派遣事業は1986年の労働者派遣法が施行された後、バブル経済の追い風に乗って成長してきた業界です。

「契約社員として雇用を希望している人」と「一時的、もしくは安価で人を雇いたい企業」をつなぐ役割を担う事業です。

人材派遣会社は、派遣先の企業から派遣料として報酬を得て、そこから自社の利益を確保した上で、その残りを派遣社員に給与として払います。つまり、派遣社員と企業をマッチングした数だけ利益が上がる仕組みとなっています。

人材派遣事業の提供価値とは?

「企業の成長に不可欠な資源となる“ヒト”という観点から、企業の経営者や人事をサポートする」といったことが主な提供価値になります。

具体的に現場レベルでみると、「契約社員として働きたいと考えている方に、志望するの企業先を紹介する」「契約社員の人生や成長によりそう」といったことが挙げられます。

人材業界に共通して言えることですが、営業担当は自分の提供価値を目の前で実感できるので、やりがいを感じやすいです。

ただ、売上目標に迫られると「とにかく人材を企業に派遣する」ということが主目的になってしまい、求職者の方の気持ちによりそうことが難しくなってしまうため、その点は要注意です。

2,人材紹介事業

紹介事業の仕組みは派遣事業と似ています。

「就職or転職を志望している人」と「自社の成長に欠かせない人材を採用したい企業」をつなぐ役割を担う事業です。

人材紹介会社は、企業の人事担当者からどんな人材を採用したいのかニーズを引き出し、それに合った人材を紹介します。

紹介した人材の入社が確定すると、新卒社員の1名につき約60万円前後の報酬を得ています。

中途社員でいくと1名につき、顧客から紹介した人材の年収の30%を報酬として得ています。市場価値が高い人材を企業に紹介する程儲かるという構図ですね。

人材紹介事業の提供価値とは?

「企業の採用力強化という観点から、企業の成長を持続的にサポートする」といったことが主な提供価値になります。

具体的には「就職や転職を志望している方のキャリアを明確にする」「経営者や人事担当者の企業を成長させたいという想いを支援する」といったことも挙げられます。

ただ、特に社会への理解が浅い新卒社員の方の就職先を紹介するという仕事は、その方の人生の良し悪しを大きく左右する影響力を及ぼす仕事なので、中途半端な覚悟では務まりません。

3,人材広告事業

人材を採用するための広報活動を支援するのが人材広告事業です。業界最大手の「リクナビ」「マイナビ」なんかは有名ですよね。

日本の新卒一括採用の多くは「リクナビ」「マイナビ」といったナビサイトにインターンシップや説明会の情報を掲載して母集団を形成し、求める人材を面接で絞っていくというのが一般的です。

この掲載広告料や就活生や転職希望者と接点を持てるイベント参加料で儲けいいます。

ただ、最近は母集団を形成して採用するという手法だけではなく、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用等、様々な手法があるため、企業の特性に合った提案ができるか否かが重要です。

人材広告事業の提供価値とは?

人材紹介事業と重なりますが「企業の採用力強化という観点から、企業の成長を持続的にサポートする」ということが主な提供価値になります。その他「求職者と採用募集企業の情報格差を埋める」といった価値もあるでしょう。

最近は、ナビサイトで母集団を形成する旧来の採用手法以外に、様々な手法が企業から生み出されたり、AIを駆使したサービスも生み出されたり、提供するサービスの内容も変化してきているため、新たな価値をどう創っていくのかが問われますね。

4,人材育成事業

企業で働く人材の成長を支援するのが人材育成事業です。人事コンサルティング事業と呼ばれることもあります。

人材育成事業の多くは、「新入社員が受身的で困っている」「管理職が人を育てられない」といった人や組織の悩みを企業からヒアリングし、主に社員の成長を促進する「研修」を提供して収益を得ています。

コンサルティングという領域になると、給与を支払うための評価の仕組みを構築したり、人や組織が活性化する制度を構築したり、研修以外の価値も提供します。

人材育成事業の提供価値とは?

「人・組織の持続的な成長を促進する」ということが主な提供価値となります。ただ、人材紹介事業のように人に直接的にかかわることは難しく、あくまで新卒で入社して数年は間接的なかかわりになるでしょう。

また、研修という商材をモノ売りのように営業するだけではその価値は感じにくいでしょう。単に研修を実施するだけで、人や組織は変わりませんからね…

>次ページ「主要企業と会社選びのポイントとは?」

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