将来の選択肢を知る

元留学カウンセラーが語る、留学斡旋の悪しき実態と自分の想いを実現する術

大学生時代、誰もが一度は考える海外留学。

本日は、日本の留学生のためのサービスを生み出すアブログ合同会社のCEOである内田誠氏にインタビューをしてきました。

留学エージェントでの勤務経験から、日本での留学における問題を解決しようと考え、起業した内田氏。

「留学業界の裏話に、会社員として働くことと経営者として働くことの違い」「自分のやりたいという想いを実現していくための秘訣」をお伺いしてきました。

「留学の裏話を知りたい」「いつかは起業したい」「社会でやりたいことを仕事にしたい」そんな方は是非ご一読ください。

プロフィール

アブログ合同会社CEO 内田誠氏

大学生時代に起業を経験した後、力をつけるために留学エージェントの会社に入社。トップセールで約4年働くものの会社が倒産。そののちシステム開発などを独学で身に着け、アブログ合同会社を設立。留学エージェントで実際に働いていたからこそ知る内情とわかる問題、アブログ合同会社では留学エージェントと留学志望者の情報格差をなくすために様々なサービスを生み出している。

はじめに、現在のお仕事について教えてください

留学における情報格差なくすために以下4つのサービスに取り組んでいます。

・留学の口コミサイト『アブログ』

・留学生活のハウツーや経験を載せた『THE RYUGAKU』

・現地の学校に直接留学予約ができる『ラングペディア』

・現地での生活サポートやルームシェアなど、海外に住む日本人に特化した168の掲示板

全てのサービスにおいて、“留学希望者が自力で留学を実現する”ための仕組みを作っています。

どんな想いから、留学支援サービスを運営されているのですか?

アブログ合同会社のメンバー

1番は「留学の情報格差をなくしたい」という想いですね。

日本で留学希望者が語学学校を選ぶ場合、ほぼ留学エージェントを通して学校を選びます。

しかし、留学エージェントは「あなたに合った語学学校を選びます」と謳っているものの、実際の紹介は1~2校で、選択肢を多く提示してくれるわけではないケースがほとんどです。

学校やエージェントなど留学サービスを提供する側には情報が蓄積されていく一方、留学希望者側は初めてであることに加え提供される情報も少なく、情報格差は縮まらないばかりです。

情報格差が解消されれば、留学エージェントがお勧めする学校が本当に自分に合うのか、そもそもエージェントが提供する情報が正しいのかを留学希望者自身が判断できるようになり、留学業界で実際に起きている様々なトラブルを少しでも多く解決できると考え、今のサービスを作りました。

我々の知らないところでそんな問題があるんですね…言われてみるといい仕組みとは言えませんね

そうですね。私は、海外に行くまでの準備も全部含めて留学経験だと思っています。

口コミを見て留学先の情報を手に入れたり、実際に学校を自分で選んだり、0から経験をした方が絶対本人のためになります。それに、お金も節約できますしね。

我々が運営するラングペディアでは、掲載されている150以上の学校の中から自分で学校を選べるので、コストがかからずに自分にあった学校を選べるようになっています。

また、語学学校側にとっても留学エージェントを介さずに留学希望者に知ってもらうことが出来るのは大きなメリットです。

基本的に、留学エージェントはコミッションの高い学校や取引実績の多い一部の学校しか紹介していません。

ラングペディアであれば、平等に留学希望者にアピールできます。純粋に学校の質で勝負できるため、学校にとってもフェアなサービスだと言えると思います。

実際に留学エージェントで働いたからこその発想ですね。そこに至るまでに内田さんはどのような経験をされていましたか?

私が海外に興味を持ったのは、中学時代に帰国子女の友達が多く「英語話せるようになりたいな」って思ったところからですね。

大学時代は、頑張れば日本にいて英語が話せるようになると考えて、「とにかく多くの外国人に話しかけることをして、1000人の連絡先を集める」みたいなことやってました(笑)

中学時代に英語に興味を持ちはじめたことが、現在の仕事に繋がっているんですね…

そうですね。大学時代の外国人の友達は、日本文化について興味津々だったので、定期的に日本に住む外国人のためのイベントを開催していました。それが私の起業家としての一歩につながっていますね。

ターゲットが日本に住む外国人から「日本人の留学生」に変わっただけで、自分の身近にいる人の役に立てたら、助けられたらいいなという信念は昔から変わらないですね。

その信念が現在のサービスにもつながっています。

高校卒業後はどのような経験をされていましたか?

20歳で起業しました。

元々「起業したい」「会社を経営したい」といった想いがあったわけではなく、純粋に身近な人の課題解決をしたくて“手段”として起業を選んだという感じです。

サービスとしては、日本に住む外国人の「住む」「働く」「日本文化に触れる」の3つの課題をWEBやイベントを通じて解決することを目指していました。

20歳での起業はうまくいきましたか?

いや、最初からうまくはいきませんでした。システム開発を外注していた会社に騙されてしまって、大金を失ってしまいました。

ある意味、社会のことがよくわかっていなかったんですよね…

そんな時に、たまたま留学エージェントの社長にお会いする機会があって、自分を鍛え直すためにその会社に入社しました。

留学エージェントへ就職されてどんな経験をされていましたか?

トップセールスを目指してとにかくがむしゃらに働きました。しかし、4年でその会社が突然倒産してしまいました。

約650人の学生が留学エージェントに対して留学費用を支払っていたのですが、留学先の学校に支払うことなく8億円の負債を抱えて倒産しました。その650人は留学に行けないだけでなく大金をも失ってしまうという大変心苦しい経験でした。

そんな経験が、現在のアブログ合同会社のサービスにつながっています。

「周りの人を助けたい」という信念と、前職時代の問題意識が今の事業につながっているんですね。今後、会社をどのように発展させていきたいですか?

現在4つのウェブサービスを運営しておりますが、創業当初から、理念達成のためにそれぞれのサービスが必要だと考えており、昨年ようやく必要なサービスが揃い基盤が整いましたので、これからはサービスの認知を広げる活動に注力しようと思っています。

最後に、将来やりたいことを実現するために学生へアドバイスをお願い致します

学生時代は「いかに自分の価値を高めていくか」を考えた方がいいと思っています。

やりたいことがあっても自分に力がなかったら実現できないじゃないですか?

私が会社を設立するときに資金調達できたのは「この人ならちゃんとやってくれるだろう」という評価をしてもらえたからです。

そして「ちゃんとやってくれるだろう」と評価された理由として、過去やってきたことに一貫性があるからなんですよね。

だから学生時代から「自分が今やっていることは、将来、自分の武器になるのか?」を意識して行動するべきですね。それを意識することが自分の価値を高めることにもつながってくると思います。

スキルを身につけたり人脈を広げるなど質の高い経験が将来の選択肢を増やすことにつながると思いますよ。

インタビュー後記

社会や会社に「安定した環境」「成長できる環境」を求めることなく、「自分の興味があること」「周りの人の助けになりたい」「世の中への問題意識」など自分の想いから行動している内田氏。

自分の想いをもとに行動にすることが、自分らしい人生を生きることに繋がることを改めて実感しました。

自分のやりたいことがわからなくても、将来の選択肢を増やすために「自分の価値は高める」という言葉は印象的ですね。

貴重な学生生活。何か想いがあれば、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?思いつかない場合は、留学も一つの選択肢かもしれませんね…

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