2015年7月7日、Teach For Japan、三幸グループ、シェイクの3社合同で開催された「Education Impact Summit」。当日は、教育に関心のある学生が約40名集まり、その業界で働く3名の社会人参加者とのトークセッションでは、教育ビジネスに関する熱い議論が交わされました。
振り返りレポートとして、教育サービスに携わるにあたって、大切なポイントを4つに絞ってお伝えさせていただければと思います。
1. 教育サービスを提供する際に、誰の顔が思い浮かんでいるか?
個人的には一番刺さった言葉でした。教育事業に関わる人間として「個々の学生と本気で向き合いきれていたか?」「教育というビッグワードばかりを使い、足元をしっかり見られていなかったんじゃないか?」など、初心に立ち返るきっかけとなりました。教育に限らず、キャリアを考えるときの観点として、「誰にどんな価値を提供したいか?」って改めて大事な問いですね。
2. 原体験の追求が、新たな原体験をつくる
学生から「自分の原体験に紐づけて教育事業に取り組もうと考えているが、それは視野が狭いですか?」という質問がありました。「社会人を経験してから教員になるべきだ」みたいな論調もありますが、どうやらそれだけが全てではなさそうです。
パネラーの返答としては「原体験を通じてやりたいと思ったことを追求していく中で、新たな問題意識が生まれそれが次のやりたいことにつながる。」とのことでした。確かに、自分がやりたいと思ったことをとにかくやっていくことの積み重ねですね。
3. 良いサービスは、必ず世の中のスタンダードになる
「教育サービスをビジネスとして提供する際に、格差の問題でサービスを受けられない人はどうするか?」という質問がありました。個人的にパネラーの返答で印象に残ったのは、「良いサービスの追求が世の中のスタンダードになる」という言葉です。まぁ、違和感を感じる方もいるかと思いますが、そういった気概でサービスを追求することが、ビジネスにおいての成功の秘訣なのかなぁと捉えました。まだまだ、現状に甘んじている場合ではありませんね。
4. 完璧なキャリアなんて描けない
アンケートから「完璧なキャリアや成果が求められがちだけれど、一歩踏み出す勇気が必要だというお話が印象に残りました」という声がありました。そうですよね。考えるのも大事だけど、まずは一歩踏み出さないとはじまらない。時間はあっという間に過ぎています。迷っている暇があるなら、まずは一歩踏み出してみましょう。
教育サービスに限らず、働く上で「誰の顔が思い浮かべて価値提供するか?」って大切な問いだなと感じます。ここが明確であればある程、サービスも尖っていきますし、働く上でのモチベーションを保てますよね。キャリアスケッチもそんなサービスになるよう磨いていきたいと思います。
キャリアスケッチ 高橋