今やるべきことを知る

「暇と退屈の倫理学」から学ぶ、周りに流されない自分らしい生き方とは何か?

「何をしてもいいのに、何もすることがない。だから没頭したい、打ち込みたい…。でも本当に大切なのは自分だけの生き方のルールを見つけること」

こんな文章が表紙に書かれた「暇と退屈の倫理学」という数年前に買った本を最近読み返しました。

哲学書のような本ですが、行動科学や歴史など学術的根拠に基づて考えがまとめられていて、将来を考えるにあたって参考になる内容がいくつもありました。

今回はこの本の内容をもとに、「周りに流されない自分らしい生き方とは何か?」を考えていきたいと思います。

私たちは暇に耐えられないから、自ら進んで傷つきに行く

これは私たち人間の行動の根本のようです。まさに”暇に耐えられない私たち”ということです。

例えば、少し暇な時間があると「あ〜暇だ〜」「何か面白いことないかな〜」というように、暇=退屈と捉えることが多くあると思います。

なぜなら私たちは暇の楽しみ方を知らないからです。本当に暇の楽しみ方を知っているのは、なんと昔の貴族だけだそうです。

というのも、その昔は週休2日制度などなく、毎日働いて生活するのが当たり前だったわけです。そんな中、何もせず暇な時間を持っているのは貴族だけでした。

当時の貴族と呼ばれた方々は、季節を感じることや詩を読むことで暇を楽しんでいたのです。

しかし時代は進み、世の中の仕組みが確立してくると今まで暇を持たなかった人たちも「暇」を持つようになりました。

それは今の私たちにも当てはまります。特に、自由に時間を使える大学生活の中では「暇」を感じたことは一度くらいあるのではないでしょうか?

そして暇があれば、スマホアプリや友達との遊びに時間を費やしたり、とりあえずバイトをしたり、予定帳を必死に埋めようとするのではないでしょうか…

「そこにやりたい!」という気持ちが伴っていればいいのですが、「暇だから」というのを理由に何となく時間やお金を使うとそれは単なる浪費になります。

そんな学生生活が続くと、ふと「これでいいのだろうか?」という思いがこみ上げ、何か没頭できることを探して、浪費とは別の形で暇を潰したくなるのです。

もし今の時代においても、暇=退屈と捉えず、暇の楽しみ方を知っている人は、きっと前世で貴族だったんだと思います…笑

傷つくことより、刺激がないことの方が耐えられない

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いきなりですが、今もしくは将来「就職」を考えているみなさんは、なぜ働こうと思うのですか??

社会に出れば厳しい事や辛い事が待っているかもしれない。そんな中、なぜわざわざ働こうと思うのですか??

中には生きるために働く人もいると思います。でも親も働いていて、そこそこお金があれば、働かないという選択肢も取れると思います。

それでも私たちは社会に出ようとします。

それは、刺激がないことが何よりも耐え難いことだからです。

「白い壁の何も無い部屋で何もしなくていい。その間、給与も出すし、家賃も食費も保険料も税金も全部負担するよ」と一見夢のような条件の仕事があったとします。

何もせず、傷つくことなくお金がもらえ、生きていけるこの仕事。恐らく殆どの人が3日持たないと思います。それくらい刺激の無い状態は、苦痛なのです。

だから私たちは、敢えて自分から選択して傷つくかもしれない社会に、自分なりの意味づけをして出て行こうとするのです。

働く目的を自分で見出さないといけない時代

働く目的は時代によって移り変わっていきます。

その昔「働く目的=生きること」でした。作物を育て、生き物を捕らえなければ生きていけない。

次の時代は「働く目的=生活をより豊かにすること」でした。沢山働いて車を買い、テレビを買い、エアコンを買って生活をより豊かにしていく。

今の時代の働く目的は何でしょうか?物に溢れ、ある程度のお金があれば、何不自由無く生きていける今の時代。

まさに、働く目的が見えづらくなっています。

良い言い方をすれば、働く目的も働き方も選択できる時代。でも選択するということは、同時に選択した結果に責任を負うことでもあります。

だからこそ、働く社会人や、これから働こうとする多くの大学生は、悩むことが多いはずです。

ただ、その中で自分で自分の人生を選択するという自覚を持って働く目的を見出していかないと、なんとなく周りに流される退屈しのぎの人生になってしまうでしょう…

おわりに

「私たちはパンだけでなく、バラも求めよう。生きることはバラで飾らねばならない」

という言葉で終わるこの本には、「どうやれば自分らしく生きれるか?」という答えは書いていません。

私見にはなりますが、恐らくこの本が伝えたいこととしては、今は生き方や働き方を自由に選択できる時代になっている。その中で、人が「辛いなぁ」「何故これをやらないといけないのか?」ということ全てが、暇だからこそ自ら選択をしているということ。

そして、どうせ自ら刺激の多い道を選択するのであれば、その刺激をどれだけ意味あるものにしていくか?どんな色や形のバラで人生を飾るか自分なりに考えてみたら?ということではないでしょうか…

(自分の将来について考えたい方は、こちらの記事もどうぞ:教育のプロが就活までに伝えたい自己分析の3ステップ)

引用:暇と退屈の倫理学(著)國分 功一郎

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